動脈硬化
「一過性脳虚血発作」とは?
2009年02月11日 ¦動脈硬化¦コメント&トラックバック(0)
急に、片方の手・足がしびれてきたり、言葉のろれつが回らなくなったり、一時的に、このような症状が起こって、数分程度から数時間経つと、その症状が回復するような場合は、「一過性脳虚血発作」という病気を発症している可能性があります。
動脈硬化によって、脳の血管が狭くなって、そこに血栓ができて詰まることで、一過性脳虚血発作を発症します。
また、一過性脳虚血発作は、症状が治まると、何事もなかったかのように元気になったり、まったく障害が残らなかったりするので、多くの場合放置されてしまいます。
ところが、発作を何度も繰り返すと、脳卒中になってしまう危険性もあります。
発作が1回でも起きたら、すぐに専門の医師の診断を受けてください。
それでは、一過性脳虚血発作の主な症状を挙げます。
・手や足がしびれる。
・頭痛がしたり、頭が重く感じたりする。
・舌がもつれる。
・立ちくらみやめまいがする。
・目がかすんだり、チカチカしたりすることがある。
・のぼせや不快感を覚える。
・激しい肩こりがする。
・歩いていると、フラフラすることがある。
・意識が不意に遠くなるときがある。
一過性脳虚血発作を放置しておくと、脳梗塞発作が30%以上起きると言われています。
また、一過性脳虚血発作を起こした人は、健康な人と比べて、脳梗塞に15倍もなりやすいとも言われています。
そのため、一過性脳虚血発作と診断されたら、脳梗塞を防ぐためにも、血栓予防薬での治療が必要となります。
また、基礎疾患を持っている場合は、食事療法や運動療法で治療することが大切です。
コレステロールの役割
2009年02月11日 ¦動脈硬化¦コメント&トラックバック(0)
食事から摂取するコレステロール1日分の量は、500~600mgが適正だと言われています。
卵1個分にはコレステロールが約250~300mg含まれているので、卵だけで考えると、2個で1日分の摂取量になります。
また、コレステロールは、食事によって摂取する以外にも、1日当たり1500~2000mgが体内で生産されています。
コレステロールは、肝臓などで生産され、ホルモンや細胞膜の成分として働いています。
コレステロールが多すぎると、「動脈硬化」を引き起こす原因となりますが、逆に、コレステロールが足りないと、血管細胞膜や赤血球に悪影響を与えやすくなります。
コレステロールは、老化や炎症によって生じた、血管内皮細胞のすき間に引っ付き、異物が血管壁内に入ってこないようにします。
コレステロールによるこの働きが不足すると、血管壁に障害を受けやすくなるのです。
つまり、コレステロールを極端に摂取しないと、さまざまな問題が起きてくるのです。
それでは、コレステロールと中性脂肪の違いは何でしょう。
どちらも体内の脂質の1つですが、コレステロールは「構造脂質」で、中性脂肪は「貯蔵脂質」です。
コレステロールは、生命を維持するために重要な働きをしています。
一方、中性脂肪とは、摂取された脂質や糖質、たんぱく質から得られた余分なものが、貯蔵脂質として皮下脂肪組織などに貯められたもののことです。
中性脂肪は、食物が足りなくなると、グリセロールと脂肪酸に分解されます。
そして、グリセロールは肝臓で、脂肪酸はそれぞれの臓器において、エネルギー源として活用されるのです。
生活習慣に潜む危険因子
2009年02月11日 ¦動脈硬化¦コメント&トラックバック(0)
動脈硬化を起こす危険因子には、生活習慣にも潜んでいます。
喫煙は、ニコチンによって、血小板を凝集させて、動脈の中膜を増やしたり、血中の脂肪が血管の壁に沈着しやすくしたりします。
また、喫煙によって、HDLコレステロール値を低下させたり、 血液の粘度を高めて固まりやすくしたりします。
さらに、血管を収縮させることで、脈拍数を増加させたり、血圧を高めたりします。
ストレス状態が続くと、高脂血症や高血圧症、さらに糖尿病などの、動脈硬化の危険因子となる病気を誘発する場合があります。
さらに、ストレスを溜めていると、血液を固めやすくしたり、血栓をつくりやすくしたりします。
また、性格的に攻撃性の強い人などは、 穏和な人と比べて、ストレスを感じやすいようです。
そのため、そのような人は、血圧が上がって、高脂血症や糖尿病などを悪化させてしまう恐れがあります。
さらに、穏和な人に比べて、狭心症を発生させる確率が7倍も高いそうです。
運動不足が続いていると、中性脂肪の血液中の値が高まり、動脈硬化を予防する働きのあるHDLコレステロール値を低下させてしまいます。
また、運動不足は、肥満を深刻化させ、動脈硬化を発生させる恐れもあります。
アルコールについては、日本酒だと、1日1合程度であれば、HDLコレステロールの値を高める作用がありますが、 多量に飲酒をすると、中性脂肪の値を高めて、脳卒中を発生させる率も高まります。
また、砂糖についても、1日30g以上の量を摂取していると、中性脂肪を高めることになります。
動脈硬化予防ミックスジュース
2009年02月11日 ¦動脈硬化¦コメント&トラックバック(0)
動脈硬化を予防するミックスジュースを紹介します。
「トマト大根ジュース」は、トマトに含まれるビタミンB6が、きれいな血管にして、動脈硬化を防いでくれます。
トマト大根ジュースの作り方は、トマト200g、セロリ1/4本、皮を剥いた大根100g、レモン1/4個を、それぞれ適宜に切り、すべての材料をジューサーにかけます。
「トマト豆腐ジュース」は、豆腐に含まれる不飽和脂肪酸が、血液中のコレステロールを下げてくれます。
トマト1個とセロリ20gは2~3cmの大きさに切り、絹ごし豆腐70gは適宜に切ります。
すべての材料とレモン汁大さじ1をミキサーにかければ、トマト豆腐ジュースのできあがりです。
「にんじんアルファルファジュース」は、にんじん、りんご、アルファルファ(糸もやし)に含まれる食物繊維によって、血中コレステロールを減らしてくれます。
にんじん100gとレモン1/2個は、皮を剥いて適宜に切ります。
りんご200gは、皮が付いたままで、芯を取り除き、適宜に切ります。
すべての材料とアルファルファ30gをジューサーにかければ、にんじんアルファルファジュースのできあがりです。
「アスパラレタスジュース」は、アスパラの穂先に含まれている「ルチン」が、血管を丈夫にして、動脈硬化や高血圧を予防してくれます。
アスパラレタスジュースの作り方は、いちご100gのヘタを取り、レモン1/4個は皮を剥いて、どちらも適宜に切ります。
グリーンアスパラガス60gは固い部分を切り落とし長さ2、3cmに切って、レタス100gは適宜にちぎります。
すべての材料を加えて、ミキサーにかければ完成です。
「同仁会クリニック」の動脈硬化検査
2009年02月11日 ¦動脈硬化¦コメント&トラックバック(0)
ガン、脳血管疾患、心疾患は、日本の3大死因となっています。
その中でも、脳血管疾患と心疾患を引き起こす原因は、「動脈硬化」です。
動脈硬化は、加齢により、誰にでも起こりうる病気です。
ところが、動脈硬化がどれだけ進行するかは、食生活や運動など、その人の生活習慣が大きく関わっています。
心筋梗塞や脳梗塞など、重大な病気を発症しないために、早期に発見することが大切です。
京都市南区の「同仁会クリニック」では、動脈硬化検査を行っています。
この検査の測定にかかる時間は、たった4分程度と、とても気軽に受けることができます。
この短い時間で、心機図と脈波図の検査を受けられます。
検査方法は、ベッドに横になって、両手と両足首の4箇所にセンサー類を取り付けて、安静にし、血圧を測定します。
痛みは全くないので、安心してくださいね。
測定の結果が出たら、医師により、これからの生活や病気に関する適切なアドバイスなどを受けます。
この検査では、「PWV」と「ABI」を同時に測定することで、血管が硬くなっていないか、狭くなっていないかがわかります。
また、波形などから得られた情報により、総合的に、動脈硬化を診断することが可能です。
「PWV(脈波伝播速度)」とは、血液が心臓から押し出されることによって起こった拍動が、血管を通って、手・足に到達するまでの速度のことをいいます。
血管が硬くなっているほど、脈波伝播速度は速くなります。
「ABI(上腕と足首の血圧比)」とは、上腕と足首の血圧を測定して、比べることによって、血管がどれだけ狭くなっているかがわかります。
健康な人の場合では、足首血圧が上腕血圧よりも高くなります。
しかし、脂肪などによって、足の動脈が詰まっていると、足首血圧は上腕血圧よりも低くなります。
そして、「ABI」の値は低くなります。
動脈硬化の予防
2009年02月11日 ¦動脈硬化¦コメント&トラックバック(0)
動脈硬化は、日常生活の中で、少し努力するだけで、予防することができます。
第一に、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
それに加えて、適度な運動を、毎日習慣づけて行うことが、動脈硬化の予防になります。
中でも、太もも(大腿部)の筋肉を使用する、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を行うのがおすすめです。
大腿筋は、体の中の筋肉でもっとも大きく、有酸素運動を行うことによって、活発に大腿筋を動かすと、「リポタンパクリパーゼ」という脂肪を分解する酵素が働きだします。
それにより、善玉コレステロールが増加し、悪玉コレステロールが減少することがわかっています。
ウォーキングなどを、1日2~3キロを目標として毎日行うと、確実に2~3週間で効果が出てきます。
毎日習慣的に行うのが一番良いのですが、無理に、体調の悪い日や悪天候の日などに行うと、逆に危険となります。
運動を3日行わないと、効果が低下してしまうので、毎日行うのが辛い人は、1日おきに行うようにしてください。
また、動脈硬化と診断されると、日常生活の改善法を指導されるとともに、薬物療法も行われます。
最近では、新しい薬がたくさん開発されており、動脈硬化を治療するために役立っています。
処方される薬は、主に次のものです。
「HMG-CoA還元酵素阻害剤」は、善玉コレステロールを増やして、悪玉コレステロールを減らします。(シンバスタチン、プラバスタチンなど)
「クロフィブレード系誘導体」は、善玉コレステロールを増やして、中性脂肪を減らします。(ベザフィブラート、フェノフィブラートなど
「ビタミンE剤」は、悪玉コレステロールが、酸化によって変性するのを抑えます。
薬物療法も大切ですが、忘れてはいけないことは、薬を服用していても、きちんと食事や運動による療法を続けることです。
「動脈硬化」関連の書籍
2009年02月11日 ¦動脈硬化¦コメント&トラックバック(0)
「動脈硬化」に関連するおすすめの書籍を紹介します。
土屋書店の「コレステロールを下げる食べもの」は、1日3食の食事を中心として、動脈硬化や高血圧を防ぐための“食べもの”を取り上げます。
生活習慣病やコレステロールの基礎知識を解説して、食べものが持っている効用や、コレステロールを減らすメニューと、食材別のレシピを紹介しています。
主婦の友社の「最新コレステロールを下げる知恵とコツ」は、コレステロールを減らすための、食材の選び方や食事の摂り方、効果的な運動の方法など、自分でできる対策を、図表や写真、イラストを用いて、わかりやすく丁寧に説明しています。
主婦の友社の「気になる血糖値をぐんぐん下げる大百科」は、高血糖の基礎知識をわかりやすく解説し、血糖値を下げるための、食べ方や飲み方、効果のある動作など、自分で簡単に行える改善法が盛りだくさんです。
血糖値の高めの人が安心できる一冊となっています。
主婦と生活社の「コレステロール、中性脂肪を下げる特効法101」は、動脈硬化と血液の脂質異常症についての知識を、基礎からわかりやすく解説しています。
また、コレステロールと中性脂肪を下げるのに有効なコツを、101項目紹介しています。
角川SSCの「いいことずくめのにんじんレシピ-動脈硬化、高血圧、がん予防にいい!」は、にんじんの「βカロテン」のパワーを取り上げて、にんじんを丸ごと使用した料理やスイーツ、ジュースのレシピを紹介しています。
網膜動脈閉塞症の治療
2009年02月11日 ¦動脈硬化¦コメント&トラックバック(0)
網膜動脈閉塞症は、緊急を要するために、眼科での救急疾患の1つとされています。
少しでも早く血流を再開できれば、より効果的な治療が可能です。
治療では、眼球マッサージを行うのと並行して、心筋梗塞の発作が起こった時に使用される亜硝酸薬や、血栓溶解薬、網膜循環改善薬などが用いられます。
さらに、眼圧を下げるために、房水を抜く手術が行われます。
低酸素状態を改善するためには、高圧酸素療法が行われる場合もあります。
このような治療により、視力が回復する可能性もあります。
また、中には、「網膜中心動脈閉塞」の場合でも、正常の状態くらいまで回復することもあります。
最終的に、視力がどれくらい回復するかは、発症した時の血管閉塞の程度と、発症してから治療を開始するまでにかかった時間が関係してきます。
網膜動脈閉塞症の発症には、動脈硬化が深く関わっています。
そして、動脈硬化は、網膜動脈だけに発症しているわけではなくて、全身の血管で進行している可能性があると考えられます。
動脈硬化が原因で発症する病気は、脳梗塞や心筋梗塞、狭心症など、生命に関わる重大な病気ばかりです。
動脈硬化にならないように、高血圧や高脂血症、そして糖尿病などに注意して、普段から食生活、禁煙、運動などに気をつけましょう。
網膜動脈閉塞症に関していえば、動脈硬化を予防し、動脈閉塞を発症しないようにすることが第一です。
たとえ、動脈閉塞を発症して、視野を欠損したり失明したとしても、閉塞の再発により、視野がさらに欠損したり、見えている方の眼まで失明したりしないために、検査や治療を必ず受けるようにしましょう。
恐ろしい動脈硬化
2009年02月11日 ¦動脈硬化¦コメント&トラックバック(0)
コレステロールなどが、血管の内側の壁に付着して、スムーズに血液が流れなくなると、細胞に栄養や酸素が運ばれにくくなってしまいます。
そうすると、さまざまな障害が、体に起こるようになります。
また、動脈硬化の進行がさらに進むと、血液の塊などが血管に詰まり、血液がそこから流れなくなって、命に関わるような重大な病気を、全身のあらゆるところに引き起こします。
それが、動脈硬化の恐ろしいところです。
それでは、動脈硬化によって起こる主な病気を挙げます。
「脳卒中」は、死因の上位を占めており、生命は助かったとしても、言語障害や半身不随となるなど、重い後遺症を残してしまうことが多いです。
脳梗塞、脳内出血、クモ膜下出血、脳血栓という4種類があります。
「狭心症」とは、心臓の周りの「冠動脈」という血管の内腔が狭くなって、血液が流れにくくなる状態のことです。
緊張したり、激しく動いたりした際に、血液が心臓に十分流れなくなり、胸全体が痛くなる発作が起きます。
「心筋梗塞」は、冠動脈内が狭くなり、血の塊が付着して、完全に血管が詰まってしまった状態をいいます。
胸痛が激しく続いて、酸素不足となった心筋細胞が壊死します。
壊死の範囲が広がると、死に至ることもあります。
「大動脈瘤」は、胸部や腹部の大動脈の径が大きくなり、こぶ状になったものです。
そのこぶが破裂すると、呼吸困難を起こしたり、ショック状態となったり、急死する場合もあります。
「腎硬化症」や「腎不全」は、 腎臓の働きが低下して、体外に排出されなければならないものが、体内に溜まってしまい、尿毒症を発症し、深刻な事態へ発展することもあります。
動脈硬化を予防する玉ねぎレシピ
2009年02月11日 ¦動脈硬化¦コメント&トラックバック(0)
血中のコレステロールが増加すると、動脈硬化の原因となります。
コレステロールが余計に増え過ぎてしまうと、血管に付着して、それが染み込み、血管壁を厚くして、硬くなってしまいます。
血中のコレステロールを減らすためには、さまざまな対策が必要となります。
その1つとして、毎日の食事メニューに、玉ねぎを積極的に取り入れることも、動脈硬化の予防につながります。
そこで、玉ねぎを使用した「和風シャリアピンステーキ」のレシピを紹介します。
“ステーキ”なんて、コレステロールが高いのでは・・・と心配されるかもしれませんが、玉ねぎをふんだんに使っているので心配いりません。
みじん切りとすりおろしにした玉ねぎが、牛肉にコクと甘みをプラスします。
和風に仕上げるので、ご飯のおかずにもぴったりです。
1、玉ねぎ2個中1/2個はすりおろして、残りはみじん切りにします。
2、牛肉は叩いて筋切りにし、両面に、おろした玉ねぎを付けて下味をつけます。
そして、両面に塩・黒こしょう少々をして、フライパンにサラダ油大さじ2を熱して焼きます。
3、肉が焼き上がったら取り出して、肉を焼いたフライパンにバター大さじ1を加えて、みじん切りにした玉ねぎをよく炒めます。
赤ワイン大さじ3と、しょうゆ大さじ1を加えて、ひと煮立ちさせます。
4、器に肉を盛り付け、クレソン少々を添えて、3のソースを肉の上にかけます。
体に良いからといって、食べ過ぎてはいけませんよ。
また、動脈効果を予防するためには、毎日適度な運動を心がけることも大切です。