新型インフルエンザ(2)

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予防と対策

2009年11月24日新型インフルエンザ(2)コメント&トラックバック(0)

新型インフルエンザ流行の際、感染しないためにどのような予防策を行ったらいいのか。
感染してしまった場合どのようにしたらいいのか。
どう行動すればいいのか。
最後に自分でやらなければならないこと簡単に日常生活の中でできることをまとめておきます。
まずマスクの着用です。
感染してしまったら必ず正しくマスクを着用しましょう。
マスクと顔の間に隙間ができないようにマスクを顔にあてて鼻や頬のカーブに合わせて曲げるように着用します。
周囲に移さないことが第一です。
不織布性マスクでウイルスの拡散を防ぎます。
感染者は人ごみに行かない、逆に感染していない人も流行時は人ごみを避けましょう。
感染を予防する最も有効な手段は手洗いです。
また感染者も手洗いをすることにより周囲への感染を防ぐことができます。
手洗いはすればいいというものではありません。
正しい手洗いの方法を覚えて実践しましょう。
まず手と指を水で濡らします。
石鹸液を手に取り、手のひらでよく泡立てます。
手の甲を洗います。
指を組んでこするようにして指の間をきれいに洗います。
つめなどの指先まで注意して洗います。
両手首のあたりまできれいに洗います。
最後は流水できれいにすすぎましょう。
さらに新型インフルエンザの感染が広まるとライフラインがストップする可能性があります。
食料品や日用品、飲料水などを2週間分程そろえて置くのが望ましいです。
また本格的な流行時には外出も控えなければならず、学校も休校となり子供たちも自宅待機になります。
そのようなときにも長期間家の中で過ごせるような準備をしておくことも大切です。

接種順位

2009年11月23日新型インフルエンザ(2)コメント&トラックバック(0)

2009年新型インフルエンザの大流行に伴い、国内の備蓄インフルエンザワクチンが足らない状況です。
これにより政府は新型インフルエンザワクチンの優先接種順位を発表しました。
第一に新型インフルエンザの患者を多数診なければならない医療関係従事者を最優先すると決めました。
これには患者を搬送する任のある救急隊員も含まれています。
医療関係従事者が感染してしまうと医療業務に支障をきたしてしまうのでそれを防ぐ目的で優先順位が1位になっています。
次に妊婦や持病のある人。
重症化や死亡率が高いのがその理由です。
中でも持病を持っている幼児は特に優先されます。
そして1歳~就学前の幼児、1歳未満に関して乳児は接種しても免疫がほとんどできないので乳児の親としました。
海外では乳児の入院が多く、日本でも幼児がインフルエンザ脳症を引き起こして重症化していることなどから決められました。
あくまでもこれは新型インフルエンザによる死亡者や重傷者を出来る限り減らすという目的の元に決められた順位です。
国産ワクチンは10月下旬に出荷されて準じこの優先接種が認められた人たちに使われます。
この他、学校などでインフルエンザを流行らせやすい小中高生などについては、輸入ワクチンの対象者となっています。
また持病をもっていない65歳以上の高齢者についても輸入ワクチン対象者です。
しかしながら輸入ワクチンは治験をしている時間がないので、治験を行わずに使用できるようにする特例措置を行うとしていますがその安全性に不安がもたれます。
そのため小規模な臨床試験は行われるようです。

自己判断

2009年11月22日新型インフルエンザ(2)コメント&トラックバック(0)

症状がでた場合、勝手な自己判断をすることは大変危険です。
早期に医療機関を受診することが大事です。
その前に自宅で自己判断してやってはいけないことがあります。
まず発熱したからといって、15歳未満の子供にアスピリンが含まれた解熱剤や風邪薬を飲ませてはいけません。
小児が飲むと脳症を引き起こし死亡にいたる危険性があります。
解熱剤で急激に熱を下げたことにより体温が低下して血圧まで低下してしまうケースもあります。
必ず医師に相談してから飲むようにしましょう。
また以前風邪などで医療機関にかかった際にもらった抗生物質などの薬を勝手な自己判断で飲ませてはいけません。
抗生物質ならなんでもいいわけではありません。
インフルエンザはウイルスです。
細菌をやっつける抗生物質を飲んでもインフルエンザには効き目はありません。
また市販されている風邪薬を飲んでもくしゃみや咳、熱などを抑えるだけで新型インフルエンザ自体に効果はないのでやめましょう。
子供が水分をとってすぐに吐いて元気がなくなったり、熱性けいれんを起こしたりしたときはすぐに救急車を呼びましょう。
合併症の危険があります。
さらに予防接種を100%信用するのはやめましょう。
予防接種を受けているから新型インフルエンザにかからないと勝手な自己判断は危険です。
予防接種を受けていても発症する可能性はあります。
その代わり症状は軽くてすみます。
とにかく新型インフルエンザの流行時期に発熱したらすぐに医療機関を受診することをおすすめします。

免疫

2009年11月21日新型インフルエンザ(2)コメント&トラックバック(0)

2009年夏流行の新型インフルエンザにおいて、高齢者の一部に免疫がある可能性を指摘されました。
アメリカの研究機関の報告によると60歳以上の高齢者の一部が新型インフルエンザの免疫を持っていると発表しました。
日本では、国立感染症研究所などが調査したところごく小規模な実験で高齢者のうち約4割の人に免疫があるとわかりました。
どうして高齢者なのか。
それは数十年前に似たようなインフルエンザが流行ったために、その時代の人々に抗体があるのではないかと推測されています。
実際にインフルエンザを発症した場合の抗体と予防接種により作られた抗体は違います。
ただし調査対象が少ないことや高齢者が持っている抗体が実際に新型インフルエンザの感染を防ぐことができるかどうかはわかっていません。
今後も様々な年齢層での抗体保持率を調査していくそうです。
調査は医療機関の協力の下に採取した血清サンプルを使って、若者と高齢者のグループ30人ずつで新型インフルエンザの抗体が血清中にあるかを調べたものです。
その結果高齢者グループの方から約40%の抗体保有があったということです。
新型インフルエンザに対して、ある程度免疫があると判断されました。
対して若者グループの結果、抗体保有は3%程度だったそうです。
この際季節性のインフルエンザウイルスを接種しても若者、高齢者共に抗体保有率が上昇しませんでした。
その結果、従来のインフルエンザワクチンでは、新型のインフルエンザに対応できないことが改めてわかったのです。

ウィルガード

2009年11月20日新型インフルエンザ(2)コメント&トラックバック(0)

アース製薬が新型インフルエンザ対策で特殊なマスクを2009年9月に発売しました。
これは顔面に直接貼って360℃完全密着させることができるという高機能マスクです。
商品名は「ウィルガード バイラマスク」です。
これは新型インフルエンザだけではなく、ハウスダストや埃、花粉や黄砂、その他の細菌などの進入も防ぐ効果があります。
特殊フィルタを使って、体内への侵入を完全シャットアウトするものです。
アメリカの研究所の研究によるとウイルスの捕集力は99.9%と、とても高い数値を誇っています。
従来の耳にかけるタイプのマスクではどうしても顔とマスクのところに隙間ができてしまい細菌やウイルスが進入する危険性がありました。
この「ウィルガード バイラマスク」では、低刺激粘着性のフェイスシールを使用して口や鼻その周辺全てをシールで覆うことができます。
これにより360℃完全密着の隙間なしマスクができあがったのです。
完全に覆われますが、通気性も確保しているので息苦しくなく会話も普通にできます。
従来マスクを長時間つけていると、耳にかけているので耳が痛くなり違和感がありましたが、その辛さがないです。
顔の形や大きさに関係なく使うことができます。
1枚900円、5枚4,250円で販売されます。
販売場所は、ドラッグストアーを初めとしてコンビニやスーパーなどでも発売されます。
新型インフルエンザ大流行を前にとても期待のもてる新しい形のマスクです。

変異

2009年11月19日新型インフルエンザ(2)コメント&トラックバック(0)

そもそも新型インフルエンザとは、人から人へ感染する新しい型のインフルエンザのことです。
これは遺伝子が変異することにより突然現れます。
インフルエンザの中でA型ウイルスは人だけではなく、鳥や豚や鯨や馬など多くの動物の間でも感染します。
一般的には人から人というように同じ種類の仲間の間で感染します。
ですから通常は他の動物の間で流行っているインフルエンザに人が感染することはないのです。
しかしながら、インフルエンザウイルス中の遺伝子の情報が子供のウイルスにコピーされる際に、突然遺伝子の情報が変わってしまい性質が変わるということがあります。
この変異により今までは人に感染しないインフルエンザウイルスだったのに、人へ感染するようになってしまうのです。
そしてこれが人から人へ感染します。
このように人から人へ感染する新しいウイルスが誕生します。
これを新型インフルエンザと呼んでいるのです。
よく聞かれる鳥インフルエンザも同様で、鳥の間で感染しているインフルエンザのことです。
これも同じく通常は人には感染しません。
しかし近年海外で鳥から人へ感染した例が報告されました。
1997年に香港で鶏から人に感染しました。
18名感染して6名が死亡しました。
水鳥や渡り鳥により運ばれたと考えられています。
鳥インフルエンザウイルスでは大量の鶏が死んでしまいます。
しかしながら現在この鳥インフルエンザが人から人へ感染した例はまだありません。
いずれこれがまた鶏の体内で変異して、人から人へ感染すると新型インフルエンザとなってしまいます。

合併症

2009年11月18日新型インフルエンザ(2)コメント&トラックバック(0)

新型に限らずインフルエンザを発症すると様々な合併症の危険性があります。
合併症の中には死に至ってしまう危険なものもあります。
先にも説明したインフルエンザ脳症は最も怖い合併症の一つです。
近年の日本では小児におけるインフルエンザ脳症問題が深刻化しています。
幼児を中心に毎年100人~500人も発症しています。
恐ろしいのはその死亡率、発症したうち10%~30%も死亡しているのです。
そしてさらに恐ろしいのが後遺症、同じく10%~30%の人が後遺症を発症しています。
その原因は残念ながらわかっていません。
インフルエンザの感染が引き金となって始まるのです。
突然高熱がでて1~2日以内の短期間で昏睡状態になるなどの意識障害を起こします。
さらにあっという間に症状が悪化して死に至ってしまうのです。
新型インフルエンザでもこの幼児における脳症発症の危険性を最も心配しています。
その他にも合併症があります。
小児の場合、中耳炎や副鼻腔炎、クループなどの呼吸器系の合併症を起こします。
その他にも小児は熱性けいれんやライ症候群などの中枢神経系の合併症の危険や筋炎などを起こす危険があります。
ライ症候群とは原因不明の病気で、症状として急性脳症や肝臓の脂肪浸潤などにより死亡する病気です。
大人でも、気管支炎、気管支喘息象悪、肺炎、肝障害、ギラン・バレー症候群、精神神経症状、心筋炎、腎不全など様々な合併症を起こします。
インフルエンザは合併症がとても怖い病気なのです。

風邪との違い

2009年11月17日新型インフルエンザ(2)コメント&トラックバック(0)

世の中で新型インフルエンザが流行の兆しを見せる中、いつ自分の身の回りに発症してもおかしくありません。
少しでも症状が現れたときに、風邪と間違えないように、新型を初めインフルエンザと風邪の症状の違いを説明します。
そもそも風邪とインフルエンザでは原因となるウイルスの種類が違います。
通常風邪ではのどの痛みや鼻水などの症状が現れます。
それに対してインフルエンザの場合は突然38℃~40℃の高熱をだすのが特徴です。
その他にも関節痛や筋肉痛、倦怠感など全身に症状が現れます。
これらの症状は5日程度続きます。
風邪の場合、全心痛や悪寒などはほとんどなく、熱も微熱程度です。
インフルエンザの怖いところは気管支炎や肺炎などの合併症を引き起こす危険性があることです。
重症化して脳炎や心不全になってしまうこともあります。
特に高齢者や乳幼児などは重症化しやすく危険性が高くなります。
風邪の場合は合併症の危険性はほとんどありません。
このような強力なウイルスをもつインフルエンザは突然、大流行します。
世界的に大流行して多くの死者を出すので大変危険です。
さらに本人だけではなく、感染者がウイルスを撒き散らして周囲の人間にも発症させてしまう恐ろしい病気です。
このようなことからもインフルエンザは国民の体に大きな影響がある感染症の1つとして医療に関する法律で定められています。
その中でもインフルエンザは「五類感染症」に選定されています。

二酸化塩素

2009年11月16日新型インフルエンザ(2)コメント&トラックバック(0)

二酸化塩素には除菌や消臭能力があります。
これが新型インフルエンザ対策に役に立つと注目を集めています。
この二酸化塩素を利用した除菌消臭スプレーや除菌消臭機などを「CLシリーズ」としてエンブロイプロテックが販売しています。
これらの「CLシリーズ」はウイルス不活性化効果があると各研究機関でも認められています。
「CLシリーズ」は二酸化塩素で除菌や消臭を行い、新型や豚、A型などのインフルエンザウイルスを除菌する効果があるとしています。
通常の室内の生活悪臭やペット臭などにも効果があります。
さらにアトピー性皮膚炎で悩む人にはうれしい効果をもたらします。
アトピーの原因となる原因菌である黄色ブドウ球菌を除去してくれるので、症状の悪化を防ぐことができます。
青カビや黒カビなどの発生を防ぐこともできます。
自宅や外出先などで気軽に噴霧するだけでつかるスプレータイプ。
強力な除菌、消臭効果であっという間にクリーンにしてくれます。
インフルエンザウイルスだけではなく大腸菌など雑菌も除去します。
外出先で公衆トイレを利用する際の便座除菌にも使えます。
自宅の玄関や下駄箱、台所や生ごみなどの気になる臭いにも対応します。
消臭機は二酸化塩素をファンで持続的に散布して空気中のウイルスなどを除去します。
レンタルできるので、自宅やオフィス、医療機関などに設置して活用できます。
ファンのスイッチを入れるだけですばやくクリーンな環境にすることができます。

2009年の流行

2009年11月15日新型インフルエンザ(2)コメント&トラックバック(0)

2009年には新型インフルエンザが大流行の時期を迎えました。
元々は豚の間で流行っていた強いインフルエンザが、農場なので豚から人に感染して人の間で広まったものです。
日本では当初「新型インフルエンザによる感染症」として感染者は隔離されて強制入院させられました。
しかしながら発生後しばらくした6月19日に厚生労働省が方針を変更し季節性のインフルエンザと同様の扱いにすると発表しました。
そのため隔離されていた人たちは解放されて、症状が重くない人に関しては自宅療養という形になりました。
そもそも2009年4月にメキシコで大流行した新型インフルエンザ。
そこから世界的流行をみせ、6月12日に世界保健機構のWHOが「パンデミック」と宣言して世界的な流行と位置づけられました。
警戒レベルもフェーズ6までいきました。
この新型インフルエンザが世界的に大騒ぎとなったのは、メキシコでの死亡率が高いと報道されたからでした。
しかしながら実際には季節性のインフルエンザと比べても死亡率は0.1%高い程度でした。
高齢者に死者がいないことなどから、過去に流行して高齢者には体内に抗体があるのではないかとも考えられました。
サンプル調査で調べたら、免疫が確認されたのは新潟で90歳以上、福岡県で行った調査では60歳以上の人で40%、アメリカでは65歳以上は感染者のうち1%もいませんでした。
このようなことから、重篤化する可能性がある妊婦、5歳以下の乳幼児、60歳以上の高齢者、持病のある人などに特にワクチンによる予防が必要と考えられました。

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