家族が感染してしまった場合
もしも家族が新型インフルエンザにかかってしまったとしたら、あなたはどうしますか?
新型インフルエンザの感染力というのは大きなものであるので、他の家族が感染しないためにも細心の注意を払うことが必要となってきます。
まずは患者だけでなく、家族全員がマスクを着用してください。
ゴーグルもあるのならば、それも着けたほうが好ましいでしょう。
使い捨て用の手袋を使用してもよいでしょう。
直接患者と接するのを極力避けてください。
一室を患者の部屋として、ドアを閉めて、その部屋の換気はこまめに行ってください。
室内の温度は、20度前後でしょう。
湿度も保てるように、加湿器もつけましょう。
患者の排泄物は、ビニール手袋等をつけて、手に触れないように処理します。
ティッシュ等も、ビニール袋に入れて密封して捨ててください。
熱がひどい時は、氷枕や解熱用の貼付シート、保冷枕などを使用して、頭と脇の下を冷やします。
脱水症状を起こさないように、スポーツドリンクなどの水分を補給しましょう。
消化のよい食事やビタミンを補給します。
気をつけてほしいのは、解熱剤の使用です。
小児に対するものは特に気をつけてください。
アスピリン等を使用した場合、インフルエンザ脳症を引き起こす可能性があります。
下痢をしている家族とは、お風呂の湯を別にしてください。
患者が入った後は、丁寧に洗い、タオル等も必ず別で使用しましょう。
患者は、湯船に入る前に必ずシャワー等で身体中綺麗に洗ってから、中に入るようにしましょう。
治りかけた頃にも注意が必要です。
治ったと思っても数日はウィルスが身体の中に潜んでいます。
家族にうつさないためにも、最新の注意を払って、ウィルスをまき散らさないようにしましょう。
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加湿器と空気清浄機の活用
インフルエンザウィルスが流行することが冬に多いのは、ウイルスにとって温度20度前後、湿度20%前後という環境が最適だからです。
インフルエンザウィルス以外のウィルスであっても、病原菌ウィルスは乾燥を最も好みます。
新型インフルエンザが流行した場合、家庭でできることは、加湿を心がけることです。
湿度50%~60%に保ち、こまめに換気をしましょう。
加湿器はもちろん、空気清浄機などを使うのも良いでしょう。
ウィルスを攻撃したり除去したりするフィルターを備え付けたタイプも数多くみられます。
また、空気清浄機で加湿もできるタイプもあります。
ご家庭に合った加湿器や空気清浄機を準備しておくとよいでしょう。
もしも加湿器が無いような状況の場合は、濡れタオルを掛けておくのもよいかもしれません。
洗濯物を室内に干せば、それだけでも加湿となります。
新型インフルエンザだけでなく、通常のインフルエンザや風邪の時でも同じです。
室内の湿度というのは大変重要となってきます。
予防のためにも常に加湿器等をつけておくと良いでしょう。
ただし、古い加湿器は逆効果のものがあります。
必ず、フィルター等を衛生的に保つようにしてください。
また、換気をすることは、空気の入れ替えとなり、室内に漂っているウィルスを外に出すことができます。
寒いシーズンであっても、1時間に1度は換気をして、新しい空気を室内に入れてください。
特に、外出先から帰った人がいた場合は、室内にウィルスを持ち込んだ可能性があります。
換気をして、きちんと加湿して、室内の環境を保ってください。
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ゴーグル
新型インフルエンザに対抗する手段として、ゴーグルを着用すると良いと言われています。
新型インフルエンザウィルスは、口や鼻の他、目からも侵入します。
それを防ぐために、ゴーグルを着用します。
ゴーグルは、現在さまざまなものが売られています。
完全に目や鼻を覆うタイプが好ましいでしょう。
水泳用のゴーグルや、花粉症用のゴーグルも、しないよりは効果があります。
サングラスではかなり効果が落ちますが、それでもしないよりはマシでしょう。
新型インフルエンザが流行している際は、出掛けないのが一番の策でありますが、やむを得ず出かけなければならないような場合は、ゴーグルとマスクで完全防備しましょう。
マスクは帰ったら捨てて、ゴーグルはアルコールなどで消毒しておきましょう。
ゴーグルを外す時に、手などにウィルスが付着しないように気をつけましょう。
それらを触ったら、必ず手を洗って清潔にしましょう。
医療関係者などは必須です。
また、新型インフルエンザにかかってしまった家族を介抱する際にも、ゴーグルを着用するようにしましょう。
ゴーグルをつけているからと言って、万全ではないことも覚えておきましょう。
肝心なのは、ウィルスの付着した手で顔などを触らないことです。
髪の毛などにも付着している可能性があります。
帰ってから、また食事の前等、こまめに手洗いやうがいをすることが一番の予防策と思われます。
ゴーグルは、少しでも心配を減らすために用意すると考えても良いかもしれません。
事前にできることをやっておけば、突然の事態に慌てずに済みます。
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不織布マスク
新型インフルエンザのパンデミックが起こった場合、新型インフルエンザにかかってしまった人も、そうでない人も、マスクの着用をすることがとても大切です。
不幸にして新型インフルエンザにかかってしまった人は、周りにうつさないように、マスクをしてウィルスを飛び散らせないようにしなければなりません。
また、かかっていない人であっても、他人からうつされない自己防衛の手段として、マスクを着用することを推奨します。
厚生労働省が推奨しているマスクは、不織布(ふしょくふ)製マスク というものです。
不織布マスクは、主として「プリーツ型」と「立体型」があり、薬局やコンビニエンスストアなどで購入することができます。
原則として使い捨てです。
また、N95マスクと言って、医療従事者向けとされているマスクも多数販売されています。
N95マスクの種類は400種類以上もあるそうです。
マスクを使う際の注意点は、鼻、口、あご等にしっかり密着させて、マスクとの隙間が無いようにすることです。
これが一番重要となります。
マスクをはずす時は、その表面に手が触れないようにして、外したマスクはごみ箱等にすぐ捨ててください。
その後、石鹸できちんと手を洗ってください。
推奨する備蓄量としては、各家庭で1人当たり20~25枚だそうです。
それ以上あったほうが良いことは言うまでもありません。
プレパンデミックワクチンの備蓄も足りず、タミフルの備蓄も足りず、とあれば、マスク等で自己防衛する他ありません。
事前に準備できるものであるので、ぜひご家族分ご準備してください。
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日常生活での予防策
新型インフルエンザが流行した場合、日常生活での予防策はどうしたらよいでしょう?
インフルエンザは、感染した人の咳やくしゃみ、つばなどの飛沫により飛び散ったウィルスによって感染します。
そのため日常生活においての予防策は、外出後の手洗いやうがい、マスクの着用、不要不急の外出を控える、人ごみを避ける、流行地域に行かない等が考えられます。
またウィルスは湿度に弱いため、加湿器などで湿度を保つように心掛けます。
自分自身の免疫力を高めておくため、バランスのとれた栄養を摂り、睡眠をきちんと取って、身体の状態を整えておくことも予防のひとつでしょう。
これらのことは、新型インフルエンザに限らず、通常のインフルエンザと同様です。
しかし、新型インフルエンザが流行した場合、通常のインフルエンザ流行と違い、感染力は高く、免疫を持っていない人ばかりなので、一番の予防法は自宅にこもることでしょう。
新型インフルエンザが流行すると、最悪の場合、ライフライン、物流等が通常通り働かなくなることも考えられるため、最低でも2週間から2か月分の食料品と、日用品を備蓄しておく必要があると言われます。
やむを得ず外出しなければならない場合は、不織布マスク(使い捨て)や、ゴーグルを着用したほうが良いと思われます。
家に入る時にはマスクを捨て、衣類に付いたウィルスを落としてから入り、家では加湿器でウィルスが飛散しないようにしなければなりません。
また、こまめにニュース等をチェックし、新型インフルエンザ情報を得ましょう。
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高齢者には肺炎球菌ワクチン
新型インフルエンザが発症した場合、高齢者にとって怖いのは肺炎を併発することです。
それに対応して、「肺炎球菌ワクチン」というのがあります。
肺炎球菌ワクチンとは、肺炎球菌によって引き起こされるさまざまな病気を予防するワクチンです。
肺炎球菌ワクチンを接種すると、肺炎球菌による肺炎の、7~8割ぐらいを予防することが出来ると言われています。
一度接種すると、その効果は5年ほど続きます。
5年経過後に再接種して、強い副反応が現れた(主に、注射部位の発赤、腫脹、疼痛など)という報告もあるので、日本では2回目以後の接種は行われていません。
アメリカでは、65歳未満で接種したのち、65歳以上になり、前回の接種から5年以上経過した場合は、2度目の再接種を推奨しています。
世界保健機構(WHO)では、高齢者の肺炎球菌ワクチン接種を勧めています。
アメリカではすでに65歳以上の半数が接種しているそうです。
なお、初回接種の安全性は、インフルエンザワクチン接種と同様と考えられています。
新型インフルエンザのパンデミックが起こる前に、高齢者や心臓、呼吸器に慢性疾患のある方、糖尿病、腎不全や肝機能障害のある方等は、肺炎球菌ワクチンの接種をすることをお勧めします。
新型インフルエンザの発生でなくとも、肺炎を予防できるのであれば、その効果は意味のあるものではないだろうかと思います。
高齢化社会に伴い、高齢者が増え続けております。
身近な人を守るためにも、ぜひ肺炎球菌ワクチンを教えてあげてください。
新型インフルエンザの脅威に対して、ひとつでも出来ることがあれば、先にやっておくぐらいの準備が必要でしょう。
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注意が必要な解熱剤
鎮痛解熱剤の使用については注意する必要があります。
サリチル酸系の薬は、インフルエンザの場合、15歳以下の子供は原則飲んではいけないとなっています。
サリチル酸系とは、アスピリンやサリチルアミドです。
これらを15歳未満の子供に使用すると、インフルエンザ脳症を引き起こす危険性があると言われています。
アスピリンはバッファリン等、サリチルアミドはPL顆粒、PA錠等です。
同様に、解熱剤に含まれる他の成分(ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸)も脳症の状態を悪化させるものがあると言われています。
ジクロフェナクナトリウムは、ボルタレン等、メフェナム酸はポンタール等に使われております。
最も問題がないと言われるものは、アセトアミノフェンです。
パブロンS、新ルルA錠、ベンザエース等幅広い薬で使われております。
粉薬ではカロナール、坐薬ではアンビバ等もあります。
インフルエンザ脳症については、感染症情報センターで詳しく知ることができます。
抗生物質は、細菌に効果のある薬で、インフルエンザウイルスには効きません。
かぜ薬も、通常の症状である熱、咳、鼻水などの症状を抑える薬で、インフルエンザに効く薬ではありません。
新型インフルエンザのパンデミックが起こった場合、ワクチンやタミフル、リレンザ等の不足により、一般人は慌ててしまうかもしれません。
そのような時であっても、小児等に解熱剤を飲ませることについては、厳重な注意を払う必要があります。
それが新型インフルエンザかどうか判断に迷う場合であっても、素人の勝手な判断で薬を飲ませるのは大変危険です。
必ず医者の判断を仰ぐようにしてください。
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抗インフルエンザ薬「リレンザ」
抗インフルエンザ薬と呼ばれるものに「リレンザ」というものがあります。
リレンザは、ディスクヘラーという吸入器具を使用して、上気道の表面に到達させるタイプの吸入剤です。
ウイルスの表面に分布するたんぱく質「ノイラミニダーゼ」の働きを阻害し、増殖を抑える効果があります。
インフルエンザウィルスのA型とB型に効果があります。
リレンザは英製薬企業グラクソ・スミスクラインが開発しました。
リレンザの特徴は、即効性です。
経口薬のタミフルは、腸から吸収された後に血液で運ばれて効果を発揮する為、時間がかかり耐性ウイルスが出現しやすいと考えられています。
リレンザも、タミフル同様、品不足の状態です。
注文が相次ぎ、過去の需要量をはるかに越えています。
その生産には時間がかかると言われています。
しかし、リレンザも、タミフル同様、異常行動が報告されています。
リレンザと異常行動との因果関係は、こちらも明らかになっておりません。
主に、小児や未成年者に異常行動がみられた報告が寄せられています。
また、主な副作用として、下痢、発疹、悪心、嘔吐、嗅覚障害などがあります。
タミフル同様、リレンザも医師の診断を仰ぎ、勝手な判断で服用しないことです。
何か問題が出てきたらすぐに中止し、医師に見せることが必要です。
未成年者等に服用させる場合は、大人の目の届くところで管理する必要があります。
リレンザとタミフルの大きな違いとして、服用方法があります。
リレンザは、経口薬のタミフルと違い、吸入タイプなので、小児や高齢者などが使用するのは難しいという点です。
どちらにせよ、品薄の状態は続くとみられ、日本では数が足りない状態です。
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抗インフルエンザ薬「タミフル」
抗インフルエンザ薬というものに、「タミフル」があります。
タミフルはA型、Bインフルエンザウイルス感染症の治療、予防薬です。
カプセルタイプとドライシロップタイプがあります。
タミフルは、スイスのロッシュ社というところで、生産されています。
現在、そのタミフルが品不足を起こしている状態です。
今までは日本が一番の消費国でした。
総数の74%が日本で使われたと言われています。
ところが、ニューオリンズを襲ったハリケーン「カトリーナ」の対応で非難にさらされたブッシュ大統領は、名誉挽回を図るため、タミフルの国家的備蓄を掲げました。
アメリカは、4千4百万人分(EUでは、1億1千万人分)の備蓄計画を掲げ、ワクチンや抗ウイルス剤の開発、備蓄に71億ドルを投じると発表しました。
それに伴い、タミフルの品不足が加速することとなりました。
ただし、タミフルといえども新型インフルエンザに対して、万能薬ではありません。
抗インフルエンザ薬は、インフルエンザの増殖を抑えるための薬です。
体内に入ったウィルスは、2~3日で最大の数になります。
その前にタミフルを打って、増殖を抑える必要があります。
ただし、増殖を抑える薬であるので、病気の期間の短縮や、悪化を防ぐことはできますが、新型インフルエンザウィルスそのものを殺すというような効果はありません。
早めの服用が必要となります。
また、医師の処方箋が必要となります。
タミフルにより異常行動を起こした、等の報告もあります。
タミフル服用と異常行動との因果関係は明らかにはなっておりませんが、妊婦や子供などは、医師とよく相談した上で処方される必要があります。
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新型インフルエンザの国別対策
新型インフルエンザに対して、日本はかなり遅れています。日本という国は先進国であるにも関わらずどうしてこうも遅れているのでしょうか。
残念です。
スイスやフィンランド、イギリスなどでは、なんと、全国民分のプレパンデミックワクチンを接種する計画があるそうです。
また全国民分のタミフルが備蓄されているのだとか。
日本は、まだまだ2000万人分のプレパンデミックワクチンしかなく、2500万人分のタミフルしか備蓄していないのだそうです。
今後は増産する予定だそうですが、その計画は未定です。
タミフルは、実際は通常の3~4倍を接種せねばならないらしく、2500万人と言ってもそれだけは存在していないとも言えます。
実際は700万人程度だとか。
プレパンデミックワクチンを全国民分作ると、1700億円するのだとか。
けれども、スイス等の対策を見れば、どれだけそれが重要課題とされているのかがよく分かります。
日本はお金を持った国と言われています。
しかし、そのお金の使い方が、本当に国民が納得する使われ方をしているのでしょうか?
そのワクチンを作るお金やタミフルのお金は、どこかで無駄に使われていないでしょうか?
おそらく、日本国民の多くがそう思ったことでしょう。
結局は、国に頼りきれないので自分達が頑張るしかないのです。
日本はまだまだこういった意味で遅れていると感じざるを得ません。
日本は豊かな国と言われながら、実際はお金の面で豊かであっても、国として国民を守るという点では、豊かとは言い切れないと思います。
豊かで、かつ国民が暮らしやすい国にして行ってほしいものです。

