免疫
2009年夏流行の新型インフルエンザにおいて、高齢者の一部に免疫がある可能性を指摘されました。
アメリカの研究機関の報告によると60歳以上の高齢者の一部が新型インフルエンザの免疫を持っていると発表しました。
日本では、国立感染症研究所などが調査したところごく小規模な実験で高齢者のうち約4割の人に免疫があるとわかりました。
どうして高齢者なのか。
それは数十年前に似たようなインフルエンザが流行ったために、その時代の人々に抗体があるのではないかと推測されています。
実際にインフルエンザを発症した場合の抗体と予防接種により作られた抗体は違います。
ただし調査対象が少ないことや高齢者が持っている抗体が実際に新型インフルエンザの感染を防ぐことができるかどうかはわかっていません。
今後も様々な年齢層での抗体保持率を調査していくそうです。
調査は医療機関の協力の下に採取した血清サンプルを使って、若者と高齢者のグループ30人ずつで新型インフルエンザの抗体が血清中にあるかを調べたものです。
その結果高齢者グループの方から約40%の抗体保有があったということです。
新型インフルエンザに対して、ある程度免疫があると判断されました。
対して若者グループの結果、抗体保有は3%程度だったそうです。
この際季節性のインフルエンザウイルスを接種しても若者、高齢者共に抗体保有率が上昇しませんでした。
その結果、従来のインフルエンザワクチンでは、新型のインフルエンザに対応できないことが改めてわかったのです。
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ダチョウ抗体マスク
新型インフルエンザ対策商品というのは開発が追い付かないような状態です。
その中で最近注目を浴びているのが、「ダチョウ抗体」です。
テレビなどでもダチョウ抗体付きマスク等取り上げられたりして、注目されています。
従来は、マウスやウサギ、ニワトリ等を使って、抗体を作り出して生成していました。その生産コストは高く、生産も遅いものでした。
一方、ダチョウは、寿命も長くウィルス耐性も強い鳥類です。大きな卵を生みます。卵には親鳥の免疫システムも受け継がれます。
そのダチョウを、新型インフルエンザウィルスの抗体作成に使おうと試みられたのです。
ダチョウに、鳥インフルエンザの毒性を除いたものを投与して、ダチョウの身体の中ではウィルスへの抗体が生成されます。
そのダチョウが産んだ卵で、たくさんの抗体を作って、人類に配ろうというのです。
ダチョウは、ニワトリの25倍もの卵を産み、その大きさもニワトリよりかなり大きいとなれば、たくさんの抗体が作られることでしょう。
半年で100個ほどの卵を産むので、ウサギ800匹に相当する抗体が、1羽のだちょうから半年で作れるのだそうです。
また、できた抗体はウィルスや病原菌に対する感度がきわめて高いのだそうです。熱にも強いし、品質のばらつきも小さい等、想像以上のものでした。
それにより、あるベンチャー企業が、だちょう抗体をフィルターに取り付けたマスクを発売しました。
従来の抗体で作った場合1枚数十万かかってしまうものですが、4000万分の1の価格で作ることができ、使い捨てマスクが実現しました。
今後、医療機関や自治体などに大量販売されるとともに、大手メーカー経由で一般向けに販売されるそうです。
また、そのダチョウ抗体を用いた新インフルエンザのリスク回避商品の開発を進めるのだそうです。
メーカー等に対しては、新型インフルエンザの今後の研究に期待がかかりますが、個人においてもその知識を高め、予防策などをして、パンデミックを防ぐための努力がなされることが望まれます。
パンデミックを防ぐのは、世界中の人々が一丸となって戦わなければいけないのです。
そしてあなたもその大事な一員なのです。

